フィールドスタッフブログ
2016/11/25

『プロアングラーとしての日本最高舞台、それがBasserオールスタークラシック!』 (成田 紀明)

チームREGISTAである澳原潤(オッキー)が今回初出場となりました。

出場報告を受け私に連絡をくれた際、とても興奮していて電話口からも

その感情が伝わって来ました。


出たい!気持ちが強かった…が、現実感がなかったのも事実


JBのシーズン終盤、桧原湖では素晴らしいパフォーマンスを見せてくれ準優勝。

しかし年間5位で迎えた最終戦は自身のワースト順位で終わる大ブレーキ。


ドン底で迎えるプラクティス週間



が始まりました。果たして気持ちを上げる事が出来るのか?との

不安解消はやはり現場が1番の薬です。


 


初日から良い感じの手応えを利根川から得ました。

同時にプロトのNewFantasistaがオッキーの操るワッキーリグをしっかりとアシスト。

さらにはテキサスリグを操る旧名スーパーテキサスリグのリメイク版(FC66MMHプロト

と得意のジグをコントロールするFC66Mスーパーテキサスリグでフィールドの

コンディションをしっかりと把握していきました。


 


霞ヶ浦でのプラクティスも順調だった事も付け加えておきましょう。


決戦の時が来た



試合初日、朝の待ち合わせは3時30分。私は前日の夜から眠れなかった。

バックアップしか出来ない立場なのだか目覚ましが鳴る前に起きては

目を閉じまた目覚める…そんな繰り返しで早目に家を出た。

10分早くマリーナ到着、オッキーは準備を終え待っていたのだが

2人して「眠れなかった」のは過去に記臆がない(笑)


 


会場入りしてからは隣のジャイアン沖田選手との絡み合い?が始まり、

少しリラックスして来たようだった。

そして、オッキーのBasserオールスタークラシックは始まりました。


釣りたい!(0で帰着したくない)



スタート前の待機時間はこの気持ち。

しかし、ファンの皆様からの堤防際で頂いた声援で気持ちには変化が表れた。


頑張って!!と言う 言葉にとにかく応えたい!



スタートのスロットルを開けた瞬間、全身に充電されました。

色々な人の顔、声援を受け取って飲み込みパワーアップした状態です。


New Fantasistaとの呼吸


 


FC-71M(プロト)・FC-64ML(プロト)は冷え込みと雨によって

リバウンド状態になったフィールドからのショートバイトをアシスト。

閃きからの選択で投げたDEX SC63Fでも推定800gバイトを取りリミット間近。

そこで揃えに行かないの?はチームREGISTA(笑)

この日のドラマは1880gのビックフィッシュ!

Fantasista10thアニバーサリーFCNR-70Hは最高の舞台で最高のアシストをしてくれました。


暫定1位で折り返した初日、彼は平常心でした。

実は私が過去に初出場した初日も暫定1位。

しかも偶然ながらBigを釣ったスポットもほぼ同じ…なんですかね?

偶然にも重なったのは本人同士しか知らない事ですが。


最終日の朝、やはり予定よりも早く待ち合わせとなりました。



ストレージには子供の写真。一緒に現場へ連れて行きたかった気持ちが伝わります。



会場へ近づくにつれて会話が引きしまります。


スタート前「フルパワーで釣って来い!待ってるぞ!」握手して別れましたが、

精一杯の気持ちを贈りました。10年以上、彼が僕に贈り続けた感情を

初めて味わせてもらいました。離れた高台から姿がなくなるまで見ていましたが、

やはり観る立場で体感する事で過去に自分に声援を頂いていた皆様への

感謝をひしひしと感じる事が出来ました。



初日と違う気持ちが現れた。それは?

「スタートした瞬間、勝ちたい!」に変わった事。

さらに身震いしたのはファンの人達から離れた瞬間でした。


2日目はバイトが遠い。1尾目を釣った後からが長く、試合中で1番弱っていた。



クランクのメッセージを読みパワー充電してキャストを繰り返したそうです。


無情にもタイムアップは訪れる。

最後の最後はスタート地点対岸の消波ブロックに2投だけしに行った結末。


「エレキを上げた瞬間……帰りたくなかった!」


 


このシーンまで来るのに永かった。

一緒にやって来た想い出が蘇り涙腺が緩んだのは本当の話。


彼が今回のBasserオールスタークラシックでやりたかった事、それは

期待・夢への報告!

残念…と絶対に言われたくなかった!


Basserオールスタークラシックが彼に「体感・最大級の感動」と言う

プレゼントをしてくれました。…それを皆様と共有する。

声援をくれた全ての人を笑顔にしたい!


 


僕が昔からのファンサービスの時にやっていた姿勢・気持ちを

言わないでも自然と出来る姿。

僕は笑顔がでました。 悔しさが溢れる中無事終わった……

残されたのはみんなへの感謝の気持ちしかなかった。

「いま出来る事はファンの皆様を笑顔にしたい!」

1番最後までコミュニケーションをとっていたのは彼でしたね。


「お疲れさま!」

終わってしまった……

気持ちが抜けてしまった。が、不思議と疲れはないと言う。


彼とチームREGISTAを組んだ事を幸せに思いました。


Bassトーナメント、言い方を変えればたかが釣り大会。

大人が泣く、泣ける試合はこれ位かな。 1人になった夜が1番悔しかった……と。

「2日間でしびれた魚は?」と聞いてみた。


当然ビックフィッシュ賞となった1880gだな?と思いきや、それだけでなく

「閃きで投げて喰って来た800g」

DEX SC63Fはしっかりオッキーを2尾アシスト。

楽しみにしていたこの2日間、想い出に残る魚はアングラー自身の宝物ですね。


声援を頂いた皆様、本当にありがとうございました。感謝!感謝!しかありません。

チームREGISTAと釣り場でお会いしましょう!


文:成田紀明




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