フィールドスタッフブログ
2011/08/29

『琵琶湖のシャローから:7月?8月?今年の傾向にあった道具立て』 (中村 大介)


みなさん、こんにちわ。
今回はこれまでとはちょっと形式を変えて、今年の上半期?というには
ちょっと遅いかもしれませんが、釣りの季節から考えれば春?夏を経て
秋へという一年の折り返しを迎えようとしているこのタイミングで、
今シーズンのシャローの釣りにおける傾向とそれに対する打ち手を、
自分なりの解釈で整理してみたいと思います。

みなさんは、今年の琵琶湖の傾向、どのように捉えていますか?
私が思うには、春にはたびたびの大雨で季節が後退した感を覚えたり、
逆に真夏になりきるのが遅かったり、いや、むしろ秋っぽさを感じたり・・・
水位も大増水があれば全開放流による一気の減水あり、という、
「安定感の無さ」「季節感の曖昧さ」があるように思いますし、
加えて私は「食い気にムラがある」感覚を覚えました。
いずれにせよ、例年の季節通りのスポット、釣りでは決まりきらない
感覚を覚えた方も多かったのではないでしょうか?
(これはこれで、もちろん面白い訳ですが!)

これがシャローでは「確信できるスポットの狭さ」になり、シャローを
釣る人が増えてきた感覚もあっての難しさもあいまって例年以上に
アプローチの繊細さが求められ、またそれにあった道具立てがポイントに
なってきているように思います。

具体的に言うなら、私が琵琶湖の釣りに復帰した2年前(2009年)でしたら、
例えばこの季節は1.5oz(あるいはそれ以上)というような、考えられる中で
最も重いウェイトをこちらで選定し、それに見合った濃いカバーのみを
テンポ良く釣っていくというやり方をしていました。
つまりいいストレッチの中でも最も濃いところのみを釣っていき
(最も濃いところ=最も良い魚がついているという仮定をして)、
効率性を追求、その分、広いエリアをカバーする、というような考え方を
していたわけです。

それが現在では、複数本のフリッピングスティックに、例えば
3/4?1.5oz以上までの異なったのウェイトをセット、
カバーの濃さなどによって打ち分けるのは基本という感覚になって
きたように思います。
1ozと1.5ozの中間、1.2ozなどを使っている人も随分増えました。
こういったことは、見込みのあるストレッチはシンカーウェイトを
まめに変えながら丁寧に釣っていく方向での考え方が主流になっていることを
示しているように思います。
私もそういった感覚で、ウェイトを変えたセッティングの3?5本くらいの
フリッピンスティックを積んでいます。

道具立てに気を遣うようになっているのはシンカーだけではありません。
ラインや、ベイト(ワーム)も然りです。

ラインに関しては、大部分の方がPEラインを用いていると思います、
私も同様ですが、その中でも滑りの良さやハリといったところで差が
出ると感じるのは、これまでにこのレポートにも書いてきました。
(もちろん、スパイダーワイヤーが私のイチオシです。)
加えて、フロロカーボンのラインを見直す声も随分と聴くようになりました。
僕自身もアシやブッシュなど植物の立体的なカバーやテトラポットなど
堅いものを釣るときを中心に出しどころを見いだしていますが、
今年は加えて、薄いマット系カバーに軽めのシンカー(1/4?
1/2oz)と25lbで組んでアプローチすることも増えました。
これは糸が見えるとかというより、やはり単線のラインかつハリが
あるフロロで「スルッと」入る感じが、バイトの数の差になる場面
があるように思います。
そして特に今年の場合、そういった魚を拾っていくのも大切になる、
という感覚もあります。
とはいえ、PEで組んだ場合のフッキングから取り込みの率の高さは
圧倒的ですから、このあたりは僕も使い分けを学び続けていきたいと思います。

ベイトも、例えばパワーホッグのみ!という方も多かった訳ですし、
現在でも有効なワームですし、ワームは変えずにシンカーのみを代えると
いうやり方はシステムとしてスッキリしていて効果的であるのは事実です。
一方で、カスミクローHAVOCの個性あるクリーチャ系、クロー系の各シリーズが
リリースされ、 さらには伝統的なフリッピングチューブなども依然あり、
市場にこれだけいいベイトが増えると、「すり抜けとフッキングの両立」という機能と

「アピール度」(だいたい相反しますよね)のバランスあたりから使い分けをすること

も懐の広さになようにも思います。
さらにさらに、カラーも。
ヘビーカバーに関しては濃いめの色なら大丈夫だろう、後は気持ちの問題、
という位の感覚でやっていたこともあったのですが、今年は色を変えた途端に
バイトが出始める経験があり、どうも何かありそうなんですが、これはホントに
判りにくいのです。。。
このあたりの研究も僕なりに進めていきますので、またどこかでお伝えできればと思います。
(フィールドでお会いしたら、みなさんの「ベイト観/カラー観」
もぜひ教えてくださいねー)

写真*は、試合前の僕の船です。

フリッピンスティックのみで4本、リグは見えていませんが、
この時はNBCチャプターのルールがあったので、同じタイプの
ワームでカラーとシンカーを変えるセッティングにしました。

では、タックルセッティングにも気を払って、それ以上に、まだ続
く暑さには気をつけて、そしていい釣りを。









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