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『"The Flipper"- 発売にあたって①狙い』 (中村 大介)
みなさん、こんにちわ。
この度、ホーネットスティンガーのシリーズから、用途特化型モデルとして”The Flipper”というロッドが発売されました。
この竿には、私なりにフリッピングの経験から学び、提案させていただいた点がたくさん盛り込まれています。
実際、昨年からすでに僕のメインタックルとなっていて、自信を持って使っていますし、結果がしっかりと出ています。
そこで、この竿に込めた僕なりの意図と提案を、何度かに分けて書いてみようと思います。
ぜひ竿を手にする際の参考にください。
初回は、この竿の狙いそのもの、つまり「概論」です。
さて、まずは、フリッピングという釣りの概況から。
この20年間以上、僕なりにこの手のシャローの釣りに取り組んでいて、釣りが随分変わったのが判ります。
自分自身の釣りもですが、タックルの進化やフィールド環境の変化から、釣れる釣りが変わってきているという言い方になるでしょう。
一般には、同じようなカバーを釣るにも、釣りが繊細に、つまり竿は短く、糸は細く、リグは軽く。また新しいリグも開発されています。
例えば、昔、ラバージグやテキサスリグをナイロンの25や30lbあたりでフリッピングしていたアシ際を、
現代であればフロロの8とか10lbあたりのベイトフィネスを用いたライトリグをピッチして釣るということがしばしばあるはずです。
では、フリッピングは時代遅れの釣りか、と言われれば、決してそうではないし、今後もそうなることはないでしょう。
ラージマウスバスが物陰にひそみ、そして目の前のものに反応する性質がある以上、その性質を活かしたフリッピングは非常に理にかなっているはずです。
ただ、他の釣り方や道具の進化に伴って、起用機会が減っている、と。
では、どんな場面が、その起用機会となるのでしょうか?
答えは「フリッピング以外のものでは手を出せず、かつフリッピングの理にかなっている部分を最大限に活かせる場面」だと私は考えます。
つまり、ライトにして食わせる率を高めるとかは他の釣り方に任せておいて、フリッピングは、よりフリッピングらしく、ということです。
これが僕の考え方の基本であり、すなわちフリッピングタックルに求めるものの最大公約数になります。
すると、そういう場面で使いたいタックルというのは、竿以外にも、いや、竿より先に針や糸が決まっていきます。
詳しいことはまた続編で書いてみたいですが、竿を創るにあたって考慮すべきは、なんと言っても糸です。
竿と糸は組み合わせです、ちょうど弦楽器やテニスのラケットとガットの関係のように。
僕が本当にフリッピングらしい釣りを展開しようと思ったらならば欠かせない糸は「スパイダーワイヤー インビジブレイド65lb」ですが、
そういったブレイデッドライン(Braided Line、いわゆるPEライン)は、本当に濃いカバー、特にマット状の植物を釣るのに必要不可欠です。
つまり、この竿は、
・ブレイデッドラインを用いて、
・マット系を中心とした非常に濃いカバーに、
・典型的ないわゆるフリッピングをすること
だけを念頭に置いて、作っていただきました。
要は、フリッピングをフリッピングとして正常進化させた現代版のフリッピングロッドを目指しています。
そして、それ以外は何も付け加えていないのです、しばしば見受ける「---用だけど、〜〜に使っても最高」といった発想ではありません。
例えば、この竿のガイドセッティングや、グリップは、フリッピング以外の釣りから考えると使い難いものです。
フリッピングは、釣り方が特殊なので、道具もついでに何かをさせようとすると焦点がボケるのです。
逆に言えば、焦点がハッキリしたものにしか辿りつけない領域を目指しています。
今回は、ここまで。
次回、その私の思う現代版のフリッピング用の竿の要件を、まずはブランクスの話から、してみたいと思っています。
なお、琵琶湖での今の釣りのことは、今回の本題ではないのですが、カンタンなご報告として、今シーズンもスタートいたしました。
先週、3/3〜4に琵琶湖で開催されたB.A.I.T.初戦において、フリッピングで二日間で3匹の魚をキャッチ、トータル8kgオーバーで6位というスタートです。
この辺りの詳細は、動画でもご覧ください(タックルのことも少し触れています)。
ぜひ、今期も応援をよろしくお願いいたします。
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