フィールドスタッフブログ
2017/10/20

『2度目の挑戦!』と『驚異的な釣果の秘密』 (成田 紀明)

昨年よりも1ヶ月早い開催となったBasser AllSter Classic。彼はJB Top50シリーズとJB桧原湖をまわる巡業予定で、直前まで中々開催エリアである霞ヶ浦水系に足を運べないスケジュールでした。

1週間前に現地入りしプラクティス開始。私が手伝う予定の2日間までベースとなるエリアは持っていたようでした。

 

『勝ちに向かっている気持ちになれない』

 

直前のルール変更。率直に「慣れない」3尾リミットにイメージが付いていかない様子でした。

昨年皆さんに向けて書きましたが「彼は試合に対応するタイプ」。逆に私は「やりたい事しかやらないタイプ」この違いだけがTeam REGISTAには存在します。

JB戦ではエリア外となる範囲を見にいきました。

手にしたルアーは?「あっさりと投げて巻くリズムで素早くまわる」コレを自然と始めた瞬間から空気が変わったのを感じました。

 

彼と10年以上近く、Teamでこの試合に向き合って来ました。しかし、今回の練習で実は過去最高の驚異的なウェイトを叩き出した事実がありました。

 

『今回の相棒は桧原湖からの相性』

 

桧原湖のスモール

キャストフィーリングを見て自信を持って投げているオーラを感じました。新しいまたは普段やらない釣り場では「信じられる武器」に頼りたくなります。

これは反対に言えばルアー性能の把握(身体に染み込んでいる)と釣れるイメージがあるからこその選択。

 

『出会い、そして…』

サイズこそ30cm後半。ですが「コンディションが来てる!よしっ!」彼は小さいこえで呟きました。

エリアのイメージを確認しながら進み…。

 

 

 

快心のサイズとの出会い。「1500gかな〜?」という彼の判断でしたがサイズ感覚のズレを訂正する為に計量すると1700g。

「イケる!なんか違う雰囲気が降りてきた!」と呟ぶやく。

 

そして丁寧にスローダウンをするとラインが走った。

彼の製作したREGISTA 71Mがアゴを貫いた。

「1200g」コレは計量がピッタリ。

 

身体が自然と周りを見る。

吸い寄せられるように向かったストラクチャーでの2投目。

再びfantasista FC-64M-FMがフッキングをアシスト。

  

「1400g」と言ったが正解は1450g

神が降りて来たのかCR55SRのRDシャッドが天使に見える。

 

『笑顔からくるリラックスした表情』

やっと張り詰めた空気が晴れてきた。笑顔が増えたと同時に自分に対する自信を短時間で取り戻した雰囲気。

 

同エリアで私にも1200gを追加。

 

霞ヶ浦をフルに探したくなった彼は愛艇REGISTA02号を走らせた。

先行者(出場する他の選手)が近くに居たので推定1000gクラスを故意にフックオフ後、再び推定1500gクラスを故意にフックオフ。

いずれのコンディションもパンパンで狙うべきサイズである事を2人で確認。

 

『彼の戦闘能力がアップした1尾』

次の目的地へ走りながらの時間も第六感を使っている表情。彼はステアリングを急にきって停船。

再びfantasistaCR55SRをはしらせた。

 

 

1450gのコンディションはもう言葉ではなく笑顔しか出て来なかった。

  

翌日は全くのエリア変更。

しかし彼の読んだファクターは1つの狂いもなく的中。

 

サッと流して移動を繰り返し再びfantasista FC-611MXG-FMが弧を描いた。

 

 

 

 

もう既に試合結果は出ている。

しかし湖上での「驚異的な釣果」は記憶として残る。全域を駆けずり周りながら恵まれないバイト数のなか、1尾との出会い・コンディションの把握作業をする中で得た事実。

彼は3尾リミットに対してのターゲットを練習期間終了後に見出し、試合本番の時間全てに掛けたと思われる。

 

Bassフィッシングは本当に難しい。だから楽しい。

改めて感じさせてくれた彼に感謝したい。



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