フィールドスタッフブログ
2012/04/10

木村建太コラム 『Vol.1 フロロブレイドで広がるフリップのステージ』 (木村 建太)

  
初のフィールドスタッフブログへの投稿となります木村です、よろしくお願いします。







カバーゲーム主体に日頃から釣りをしているぼくにとってPEラインは必要不可欠な存在なのですが、

カバーの種類やアプローチによってフロロカーボンとの併用を余儀なくされていたのも事実。







可能な限り、魚とのファイトでのラインブレイクが皆無で、伸びが無く太軸フック使用時でも

フッキングも決まりやすいPEラインを使用したほうが最終的に魚をキャッチできる可能性が高いんですが、

一方でPEラインならではのデメリットもありました。

?ラインの軽さゆえ、風が吹くと影響を受けやすい。(特にライトウエイトのテキサスリグ使用時は致命的)

?ファーストフォールで食わせる分には問題なくても、ライトカバーで使用時にカバーから離れた時の

ルアーの着底姿勢が不自然ゆえ、バイト率がフロロに比べ極端に下がる。

?摩擦熱に極端に岩系など、硬いストラクチャーの根ズレに極端に弱い。

?に関してはダイニーマというPEラインに使用される繊維を使用する以上いまだクリアできない問題ではありますが、、







?、?に関してはスパイダーワイヤー ウルトラキャスト フロロブレイドの登場により

完全に克服できたと考えています。







GOREと共同開発した比重の高い特殊な繊維をダイニーマ繊維に編み込むことにより、

PEをフロロ比重に!







これにより水中でのラインの軌道はフロロ同様にルアーに対して一直線に近い形で

操作することが可能となります。

つまり、ライトテキサスやノーシンカーでも着底までテンションをかけずにフリーに

落とせるということは、カバーから離れたときでもフロロ使用時の様にきっちりアクション

させることができ、バイトも増えました!

個人的にPEだとバイトが減るというのは、ラインが魚から見える、見えないの違いによるものではなく、

ほとんどの場合、この軌道によるものだと確信しております。かなりマニアックな違いではありますが、、







このような葦や芝、ブッシュなどの薄めのカバーを繊細に釣っていく際は、

時にゆっくり、丁寧に落としていく必要があるのです。

従来はテキサスリグに比べフッキング率に分のあるジグを20lbクラスのフロロで

使用することが多かったのですが、フロロブレイドの登場により太軸フック使用の

テキサスリグで一発でクックを刺し切るような思い切ったフッキングが遠慮なくできる様に

なったこともあり、貴重なバイトをモノにできる確率がグッと上がった気がします。



そしてもうひとつの大きな利点は、PEラインの天敵《風》に対する抵抗力です!

「フワッ」となびくPEラインはどうしても風が吹くとコントロールを失い、

アングラーの技量ではカバーできない問題となっていた部分でしたが…



初めてフロロブレイドを使用したときに感動しました!!



キャスト後にラインが水面に張り付くように落ちるまでのスピードは、

使ってみるとすぐに分かる違いです。

ライトテキサス使用時のみならず、夏にパンチングをしているときでも

風が吹くなり諦めていたんですが、フロロブレイドを使用することで多少の風でも

コントロールを失うことなく撃ちつづける事ができます。

おまけにマット貫通後にフォール姿勢を崩さずにボトムまで到達してくれるため、

多少水深のあるマットでも今までより1ランクヘビーテキサスのウエイトが軽くできる

→シンカーの径を小さくできるのでフッキング率も上がる。これって革命的。











フリップ、パンチング等の釣りの効率を上げるための道具として、

フロロブレイドは今後欠かせない存在になりそうです。

 





バイブレーションやスピナーベイトなどの巻き物や、ノーシンカー遠投などの面でも、

今後不可能を可能としてくれる予感がしています。































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