フィールドスタッフブログ
2012/03/06

『FSNC-69LSBF-MGS』 (小森 嗣彦)

いよいよFantsist STUDIOUSシリーズのベイトフィネスロッドがこの3月にリリースされます。

正式な商品No.はFSNC-69LSBF-MGS

すでにHPにも製品紹介されております

/products_2011/abugarcia/fantasista_studious_nano.html

この品番FSNCのNは下にも紹介していますが3Mのナノコンポジションカーボンという新素材。

軽く、強く、好感度の注目新素材です。

BFはもちろんベイトフィネスです。

 

 

ロッドのコードネームは6.9ftの9、そしてLimtedを除き私がプロデュースする9本目ラインナップのNineです。

(余談ですが発売が前後してしまいましたが開発の順番にSix、Seven、Eight、Nineとなっています。)

ベイトフィネスはスピニングでやるような釣りをよりストラクチャータイトで展開したいときに有利な考え方です。

シャッド等のハードプラグでもワンランク太いラインが使えるのでロストが減る等のメリットがあります。

私は最近このロッド一本でオカッパリに出かけています。

一本でライトリグからプラグまで色々できるのでちょっとした釣行にもオススメです。

このロッドの特徴は何よりもグリップ。

ベイトフィネスロッドの普及でしばし聞かれるようになったトリガーレスという言葉。

取り回しをよくするために発想されたと思いますが、しかし実際ベイトロッドのトリガーを削ってしまったものは、

私はキャスト時に大きなストレスになる上にあまり多くのメリットを感じませんでした。

それでもそのままのベイトタックルでは、かなり軽いライトリグを使うとグリップ部分はトリガーを含め操作性や感度の

障害になっているのも間違いありません。

近年言われるベイトフィネスとは、スピニングでできることが100%に近いレベルでできなければ意味がないのです。

みなさんがスピニングでライトリグを扱う時、おそらくロッドは小指から中指にかけて力を入れて持ち、

親指と人差し指は軽く握っていると思います。私もそうです。

このほうがシェイキングなど操作しやすく、小さなバイトが取りやすいからです。

それらを考えているうちにたどり着いたのがこのリールシートです。

トリガーレスという流行りの言葉では片付けられない機能が凝縮されています。

その機能のまずは操作性。

小指から中指にかけてロッドを持つので前の二本の指が自由に動かせます。

この点はスピニングと同じなので軽いタッチのアクションが決まります。

それから感度。ブランクスがグリップでタッチできるので言うまでもありませんが、従来のベイトロッドのそれとは違いがはっきりします。

そしてキャスト時のストレスも小指の部分が凹みにはまっているため激減します。使ってみると違和感なくすぐにキャストが

楽しくなってくるはずです。

 


ロッドのアクションはファーストテーパーのソリットティップ。ティップからベリーにかけては若干緩やかに曲がり、

バットはトルクよりも硬さというイメージです。

スピニングロッドを具現化したらこういうテーパーになりました。

長さは6.9FT。長いと感じるかもしれませんが、素材が軽くなっているので全く問題ありません。

軽いルアーを投げるにはこれくらいの長さがある方が有利です。

そのブランクス素材には先にも触れましたが、3Mが開発した3M Powerluxというカーボン素材を

コンポジットさせたNR(Nano Resin)Composition Carbonという新しい素材を採用しています。

多くのナノ粒子をカーボン繊維の間に入れ込むことが、3M Powerlux素材の特徴です。

これにより素材として7%軽量化が実現し、強度も8%UPされています。

つまり今まで以上に軽くて強いロッドになっているわけです。

(この素材はアメリカの3M本社の承認を得た商品のみ使用できる素材です。)

ほかのロッドも含めてこの素材を使用した体感としては、マイクロガイドとの相乗効果で軽さは圧倒的。

言葉では伝えきれませんが感度もかなりUPしています。






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