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『琵琶湖のシャローから』 ☆ 12月?厳しいコンディションから得るもの ☆
このレポートは、
・自分の得意なシャローでの釣りをトーナメントで検証して気づいたフィールドや釣り方の情報
・その際のピュアフィッシングのアイテムの使い方、活用のアイディアをお届けすることを目的にしています。
ピックアップアイテム: ガルプ! アライブ アトラクタントスプレー
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みなさん、こんにちわ。
すっかり寒くなってきましたね、湖の水温もいよいよ冬に近づいてきました。
今月は月半ば、少し早めなのですが、私が後半にフィールドに出ることが難しいかもしれませんので、
いったんのまとめとして12月11日に開催された「琵琶湖クラシック」の模様をもって今月のレポートとしたいと思います。
この大会は、琵琶湖で開催されている2つのNBCチャプターと、2つのオープン大会「B.A.I.T.」、
「ポパイライトウェイトチャレンジ」の共催で、前夜祭に続いて、40名ほどの選手が集まって南湖エリアで
5本リミットでのオープン大会(NBCエコタックルルールは適用外、アラバマリグは禁止)でした。
・12/11 琵琶湖クラシック - 4位/2630g(2本)
結果としては、1位?3位で3キロ前半という時期を考えてもロースコア戦となりました。
しかし参加選手ならこの大会の大変さは共有できていると思います、実質9時から5時間程度の短い競技時間の中、
最高気温も一桁台、そして前日夜より続いていた南西よりの強風で口を使う魚は少なく、何より釣りの姿勢を取り続けることも、
移動するのも大変という日和でした。
実際、各大会に出場していて、腕に覚えのある選手が40名集まったにも関わらず25cm以上の魚を一匹でも持ち込めたのは
わずか15名。毎日コンスタントに良い魚に触れているガイドの方に伺っても、魚を釣ること自体が難しい一日だったようです。
そんな中でも私のプランは、シャローのフリッピングでした。
湖の状況としては、先月レポートの状況から大きな変化は無し、プラスとマイナス材料の兼ね合いで地合が決まってくる。
ただ季節の進行によるマイナス材料が、植物の枯れ方や季節風の影響から釣れるスポットが少し減ったことと、バイトが出る地合がシビアになること。
試合においてのポジティブな材料が、地合を掴めれば3匹位釣れる可能性があり、3匹釣れれば5kg位までは可能性が
ある(そういう魚も残っている)ことでした。
その位釣ると、優勝とまではいかなくとも上位に絡めるイメージです。
実際にはそんなカンタンではなくて、朝から風は強いし、厚い雲が空を覆っていて、ノーバイトも覚悟しました。
それでもわずかな地合を逃さないよう、どのみち時間が来れば試合は終了するので自分から試合を終わらせないように、
丁寧に釣りをすることを意識していたら、今回は道が拓けてくれました。
10時頃に雲が一気に無くなり、体感でも太陽の暖かみを感じられた時に、予定には無かったけれども良さそうなスポットが イメージできて、そこに走ってスパイダーワイヤーを用いた3/4ozテキサスリグで1600gを、そして波の中、頭から水を かぶりながら大移動して行った先では先行者があり、では、と気を取り直して更に移動した先で1000gと釣ることが
できました。
移動の時間も予想以上にかかり、帰着への移動時間がまた読みにくかったことから、2本目を釣った時点で釣りを終える ことになったのは計画からのズレでしたが、釣りとしての一定の満足があり、実際に結果としてもタフコンディションに 助けられたとは言え、4位入賞できました。
この時期のシャローで結果を出せたことは、これまでの優勝や入賞とはまた違った嬉しさがありました。
ウェイインと表彰式の模様
http://www.youtube.com/watch?v=2KYx-Fy1Yyw&list=UUQ4L0UGnimYpXBqjMbYTsIQ&feature=plcp
今回は前夜祭もあり、試合の前から、なぜそこまでして(こんな寒い季節に、釣れないであろう)シャローなのか、 という問いをしばしばいただきました。
僕がシャローを釣る理由は、ただ、”自分にとっては”勝つ為に合理的な選択である、ということに尽きます、 例えばスタイル云々等ではなく。
決して釣りが「上手い」のではない自分は、いつでも勝てるタイプではないですから、自分らしさを活かして「強く」なろうとする 中で最善ということです。
また、こういう戦略的な部分において人間側の個性も活かせるバスフィッシングって本当に面白い、って思います。
試合の話に戻って、今回の成功の要因は、やりきる姿勢によってわずかな地合を掴めたことと、2バイトを確実に穫れたことと
思っています。
この時期はバイトが貴重であると同時に、乗らなかったりバレたりする率もどうしても上がってしまうようと感じますから。
それは最終的には魚側の要素も大きいでしょうが、丁寧な釣りもできていたことも自分なりの要因とは思います。
丁寧とは具体的に何かー私なりには釣りの動作はもちろん、スパイダーワイヤーを巻き変えておいたというような準備、
更にはしばしば「ガルプ! アライブ アトラクタントス プレー(ガーリック)」を吹きつけていたこともそうです。
もちろん、そのおかげでバイトが穫れた、というほど単純にモノを言うつもりはありません。
実際のところ、キャッチできる/できないの差は何かと考えると、ボートポジションからルアー/タックル関係やアクションに フッキングなど、あまりにたくさんの要素があり、相互に関係もしていて、それら因数化、係数化することはできない、
つまりベイトに匂いをつけてバイト数やフッキングに関してどの程度の効果があるかは、実際のところ完全な検証は 不可能に思えます。
(もちろん、バークレイはラボでの研究がある分、バイトについて ポジティブな要素があるのは間違えないでしょうが。)
ですが、こういった厳しいコンディションの中でも、最善のやるべきことをやる、っていうその積み重ねが、
ことにシャローの釣りではその細かいことの積み重ねが最終的には差になるように感じます。
そして、この厳しいコンディションで釣りをして得られたものは2匹の貴重な魚であるとともに、シャローマンとしての
更なる経験と自信でもあります。
こういったことからも、いろいろな流行や新しいルアーや釣り方の探求がバスフィッシングの要素であることも理解しつつ、
逆に僕は流行のうねりが大きくなるほどに、逆に自分はただ自分のすべきことをしよう、 そこで得るべきものを得ようと思えます。
こんな風に試合としては、今期の格好の締めくくりができました。
次回の私のフィールドレポートは、ちょっと番外編として、今期のまとめをお届けしてみるつもりです。
最後に、フィールドに出られるみなさん、寒さや荒れ模様にはくれぐれも気をつけて。
そして厳しさの中に、何か自分のためになる材料が見つかりますように。
私も年末か年始か、また厳しいフィールドにしっかり向きあいに行きたいと思っています。
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