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「オールスターを振り返って」 (小森 嗣彦)
今年は3.11に東日本大震災があり、お亡くなりになられた方も多く、
辛い思いをされていた方もたくさんいらっしゃると思います。
そんな中、オールスターという夢のある舞台に今年も参加することができました。
釣りの楽しさ、トーナメントのドキドキ感、決して諦めないこと、努力を続けることの強さ、
バスフィッシングを仕事として生きる私は、今改めてそういったことを発信したいと思い、
そのためには絶対に負けたくない。そう思って2週間のプラクティス日程を行い
この試合に向かいました。
季節の進行と共に水温の低下。この時期は徐々に厳しくなります。
どんなパターンを見つけていても天気一つで一転するため、バリエーションを持たせ、
水質、流れなどにあわせた、ストーリーのあるトーナメント展開を毎日考えました。
メインにしたのは中流域の消波ブロックとそれに連なるブレイクですが、
そのブロックのエッジ、中、インサイドをそれぞれライトリグ、クランクベイトorベイトフィネスに
よるライトリグ、テキサスリグで攻め、その時々の魚の居場所を探しました。
ローテーションしたエリアの総長は30km。リズムよくやらなければ時間が足りなく、
正確なキャストがタックルには問われました。
テキサスリグとクランクベイトに使用したフルーガーパトリアークXTは実に
ストレスフリーなリールです。
それに加えワーミングで今回使用したロッドはマイクロガイド仕様&新素材導入の
プロトロッドがメインで、その軽さや感度の良さは速い展開を作るには
もってこいのチョイスでした。
特にベイトフィネスは新しいリールシートを採用したFCS69LS-9(Nine)というロッドで、
とても感度がよくリズムを作りやすいロッドでした。
実戦への本格的投入は今回が初めてでしたが、来期は絶大な戦略になるでしょう。
ライトリグはダウンショットがメインでしたが、冷え込んだ利根川では今回半分くらいの
魚はこれでキャッチしました。
消波ブロックサイドでのライトリグはとても気を使います。
実際に今回もかけた魚が何度もブロックに巻きついてしまうようなことがありました。
正直もうだめかなと思った状況も2回。ブロックの中で完全にロックしてしまったのですが、
時間をかければ出てきました。バニッシュウルトラすげぇと声をあげてしまうほどでした。
使用したポンドは4。強度に不安がなかったので途中からは食わせにはスピニングで
ブロック中まで攻めていきました。
展開も釣りもストレスなく、思うように組み立てられたのですが、結果は残念ながら
準優勝で終わってしまいました。
自分の釣りの考えやタックルの性能は証明することができたと思いたいのですが、
悔しさだけは残りました。
釣りの楽しさ、トーナメントのドキドキは伝えられたでしょうか?
私はどんなときも気持ちでは負けません。その思いも伝えられたでしょうか?
バスフィッシングを通じてパワーを発信できたでしょうか?
ぜひBasser誌面でご覧ください。
最後になりましたが応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。
今度こそ優勝できるように、また頑張りますので更なる応援よろしくお願いします。
またGive Me Heavenもよろしくお願いします。
<タックルデータ>
テキサスリグ 7g
ロッド:アブ・ガルシア スチュディオス FSCー66MH+プロトモデル
リール:フルーガー パトリアークXT71LP 左巻き ベイトフィネス
ライン:バークレイ バニッシュウルトラ16ポンド
シャロークランク
ロッド:アブ・ガルシア ファンタジスタ:レジスタ FRCー64ML
リール:フルーガーパトリアークXT64LP 右巻き
ライン:バークレイ バニッシュウルトラ12ポンド
ダウンショット
ロッド:アブ・ガルシア ファンタジスタスチュディオス FSSー60ULS
リール:フルーガー パトリアークXT2000S
ライン:バークレイ バニッシュウルトラ4ポンド
ダウンショット2
ロッド:アブ・ガルシア スチュディオス FCSー69MLS プロトモデル
リール:フルーガー パトリアークXT71LP 左巻き ベイトフィネス
ライン:バークレイ バニッシュウルトラ7ポンド
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