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『琵琶湖のシャローから:6月〜琵琶湖オープンから見る、今の琵琶湖』 (中村 大介)
みなさん、こんにちわ。
難しかった春から、6月に入り、湖の状況はいろいろと変化しているように思いますが、
うまく魚を追えていますか? たぶん春の小雨から少し雨が降って、シャローの状況は少し好転 したように思います。
(写真は6/1の釣行での3kgフィッシュ。)
そうすると、今度は、空梅雨で水温の上昇が続いたかと思えば、台 風での大雨。
一筋縄ではいかない、というか、私にはとても難しいシーズンに思 えます。
確信を持って釣れるような展開になかなかなりません。
そんな6月の最終日に、過去最大402名が参加した、琵琶湖オープンの初戦が開催されました。
ご存知の方も多いと思いますが、PFJのフィールドスタッフである
木村健太さんが8kgオーバーで優勝(さすがです)、
そして上位にシャローで上位に入った選手も複数名いて、今の琵琶 湖は釣れている、
あるいはシャローでフロッグを投げれば大きな魚がたくさん釣れる・・・と思う方も多いかもしれません。
が、私が釣っている感じではそうは思えません。
そのあたりを、この大会の結果から読んでみたいと思います。
(ちなみに僕は予定通りのストレッチでクイックリミットを穫ったものの、
サイズは今ひとつ、そして入れ替えの魚も穫れず、という 感じでした。)
まず湖の状況、釣れ具合を観るには、魚を釣ってきている人の割合 チェックすると良いと思うんです。
琵琶湖オープンは時間が短いし、リミットメイク率というより、
そもそも魚自体を釣っているかどうか、ですね。 すると驚くべき数字が。
魚を一匹でも持って来れた人は267名、66%。
つま り、3人に1人はオデコになってしまう、というすごい状況があります。
これは6月末の試合ですからね、驚くべき釣れなさ具合だと言えませんか。
ダメ押しの観点として、上位入賞に必要なスコアを観てみましょう。
6kgあれば3位、5kgで15位、4kgなら28 位、3kgで75位です。
これだけを観ると、やっぱり釣れているように感じてしまうかもしれませんが、
400名の母数があって、ですからね。 5kgで15位ということは、
上位の3.7%なのです。 ちなみに6月前半に開催されたNBCチャプターでしたら、
5kg では上位10%程度にしかなりません。
5位というと大した順位に聴こえないかもしれませんが、400名中では、上位20%以内になる、
つまり20〜30名程度の小さな大会なら表彰台に絡むということですが、そのスコアが3kg。 1
kgの魚を半日で3匹釣れたら、上位に入る、ということですからやっぱり難しい琵琶湖、
決して釣れた大会ではない、というのがこれで確認いただけるでしょうか。
(前述のNBCチャプターでは3kgでは全体の62%、半分より下の順位です。)
また釣れ方に明確な傾向が見えにくかったのも一つの特徴、難しさの所以だと思っています。
確かにシャローで釣って来た人は多かったです。 が、他の釣れ方でも良い魚は釣れていますし、
またシャローをやっ ていても大きな魚には届かなかった人(私のような)、
あるいは上手な選手でも魚に触れなかった人も結構いるのです。
じゃあ、これは何がそうさせているのか・・・
僕なりには、今の難しさの理由は、水、のように思うのです。
小雨だった春先に入った雨では明らかに好転しましたが、
台風などでの一気の増水が重なって、水温が一気に落ちました。
この冷たい、ちょっとイヤな濁りが入った水を魚が好んでいないと 思います。
雨が降っているうちはすごく釣れるのですが、雨が上がって、気圧が上がって、
そしてこの水が回ってしまうと一気に難しくなる印象です。 (シャローでも沖でも。)
じゃあ、これにどう対処するのか・・・
結構、難しくて、僕なりに は釣れない秋の釣りをしているような感覚なのですが。
これを書いている現在(7/5)、明日からの2日間の大会 (B.A.I.T.)の準備中ですから、
試合中に自分なりのやり方で、思いきり釣り込んでみての発見を、
また次回のレポートでお知らせしてみたいと思います。
今シーズンはシャローに本当に船が多い、そして岸から釣りをして いる人も多いですね。
お互いに気持ち良く、そしていい釣りができますように。 中村 大介
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