フィールドスタッフブログ
2012/04/19

木村建太コラム 『Vol.2 琵琶湖 春のフロッグゲーム 』 (木村 建太)

 

こんにちは!

今回はフロッグのお話を、、といっても夏のフロッグゲームの話ではなく、

あえての春フロッギングのお話。

一般的にフロッグゲームは梅雨時期以降の《夏》の釣りと位置付けられていますが、

個人的にそれではあまりに勿体無い!と。

亀山ダムではアカガエルパターンたるものが認知されているんですが、

フロッグが夏のものだけではないのは亀山ダムだけではないと思います。







3月30日、琵琶湖で水面を割った超ウレシイ1匹。



春の琵琶湖でフロッグで出るパターンは2つ。



?流入河川などでカバーにタイトに付いてベイトを待ち受ける、

テリトリー意識の強いヤル気満々の魚をポッパータイプなどの

アピールの強いフロッグでテリトリー内で反応させるパターン。

?暖かい日の夕方、水が動かず水温の温まりやすいワンドの

奥で水面まで浮いてきたギルを追いかける魚をウォーキングタイプの

フロッグで追わせて食わせるパターン。



写真は?のパターンでキャッチしたんですが、この魚をキャッチした時は

水面に浮かんだギルが目視できる状況で、かなりいい雰囲気になってました。

しかしながら適当に流してすぐに反応するわけではありません。







ギルが溜まるような場所を見つけたら、とにかく『時間をかけてじっくりと!』です!!

ボートで釣りをする際はなるべくエレキを踏まないようにして、

気配を消して魚がいそうな場所の上を何度も通すことがキモです。

最初のうちバスの気配が無くても、フロッグに驚いたギルが騒がしく

動き出すうちにバスも動くギルに反応し始めてボイルが起こり始め…

そのうちフロッグに食いついてしまうってやつです。

どうしても水中に入ってしまうルアーでは視覚に訴えかけてしまい、見切られる。

普通のトップウォータープラグでは引っ掛かって、場所を荒らしてしまう。。

根気のいる作業ですが、何度投げてもプレッシャーが掛からないフロッグだからこそ

獲れる魚であることは間違いないでしょう。





フロッグゲームにおいてPEラインの使用は《絶対》です。



絶対中の絶対!



フロロやナイロンだとフッキングも決まらない、きっちりアクションもできない、

魚が掛かったら巻かれるなどなど…

キャッチ率を上げるためにも、ラインブレイクされて魚にダメージを

与えることを避けるという意味でも、50lb以上のPEの使用をオススメします。

フロッグゲームに最適なラインですが、まず強度面の心配は正直50lb以上で

あればなんでも魚でラインブレイクされる心配はいりません(注:結び目の

締め込みが甘いと滑って抜ける可能性あり!)



むしろぼくが求めるは取り回しのよさ、使いやすさ、キャスタビリティーです。







ベイトリールで使用することを前提に原料、コーティングをチョイスしている

スパイダーワイヤーは一味違います。







中でもウルトラキャスト インビジ-ブレイドはフルキャスト時に真価を発揮します。

従来のPEラインはフルキャスト時、そのしなやかさゆえにベイトリールの

スプールの回転を上回る形で糸が出て行こうとするため、

レベルワインドの放出口につんのめるように引っ掛かって「パッチーン!」って

嫌な音を立ててのバックラッシュを発生させてしまうので、リールのブレーキを

強めに設定してスプールの回転を抑えるようにして飛ばすしかありませんでした。

しかしウルトラキャストの場合、少し粘着力のある硬いコーティングに

覆われているため、PE特有のしなやかさが無くハリのある素材であるために

リールからの放出がスムーズで、ブレーキの設定はフロロ以上に緩めで飛ばせます。

個人的なフィーリングですが、従来PEの1,2倍くらい飛距離がアップしてます!

しかもコーティングが今までじゃ考えられなかったほど長持ちするため劣化も遅く、

しばらく巻きっぱなしでも飛距離が落ちないという優れもの。



そしてもうひとつの重要なポイントがラインの色!



通常のPEでは不可能であった半透明であるためインビジと名付けられたこのライン、

水中から見れば通常のPEに比べ落とす影はナチュラルなんですが、

実は陸上ではかなり視認性の高い白です!フロッグの釣りにおいては着地する

位置よりも動かしてきて魚のいそうなカバーの上を的確に通すことが重要となってくるため、

ラインをしっかり通したいコースに落としてやる必要があるのです!!





スパイダーワイヤーフロローブレイドインビジ-ブレイドが追加ラインナップされることで、

より効率的に、ストレスフリーでヘビーカバーの釣りができるようになりました。

ほんの少しの違いと思われるかもしれないラインの違い、

実はタックルセッティングにおいて非常に重要なのですよ。



PEは切れない反面、フッキング時に結び目が滑りやすいという性質があります。

ぼくはフロッグの場合、ノットはビミニツイストを多用していますが、

そのほかにオススメなのはダブルパロマー。

共に締め込みにコツのいるノットなのでそのうち動画ででも…

分からない場合は普段皆さんがされているノットでもいいので、

結び終わった後に瞬間接着剤を1滴垂らすと滑りはほとんど無くなります。

PEの場合、瞬間接着剤でもあまり強度には影響しないのでオススメです。













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