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【琵琶湖のシャローから:4月?三寒四温!】 (中村 大介)
このレポートは、
・自分の得意なシャローでの釣りをトーナメントで検証して気づいたフィールドや釣り方の情報
・その際のピュア・フィッシングのアイテムの使い方、活用のアイディアを提供するためにお送りしています。
今月のカギとなったアイテム: ホットワイヤーラインカッター
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みなさん、こんにちわ。4月の釣りはいかがでしたか?
良い日並みに当たれば、これぞ春・・・という楽しい釣りもあったと思います、 同時に大雨や大風による水温低下、濁りなどで行ったり来たりする季節を
追いかけるのが難しく、その前に釣りをすること自体が大変!というような 経験をされた方も多かったのではないでしょうか。
僕自身も、試合において後者ばかりにあたり大変!でしたが、とっても学びの多い、 良い経験ができた4月でした。
試合の結果は次の通りです。
・4月3日 琵琶湖オープン: No Fish
・4月9-10日 B.A.I.T. 第一戦:11位/30人 6850g(5本)
・4月10日 NBC京都チャプター第二戦:24位/65名 2400g(2本)
・4月24日 ポパイライトウェイトチャレンジ第一戦:1位/約50名 7460g(3本)
全体のプロセスを整理してみます。
まずは3月後半段階までは季節は非常に順調であり、また魚を確実に手にすることはできていました。
そんな中の第一週の琵琶湖オープンでは、冷たい強風への対処がカギになったと感じています。
数日間午後になると吹き荒れた強風が、土曜日午後にも吹き、当日も同様の天気が予想されたために、
試合時間が11時までの3時間半に限定されての大会となりました。
試合時間の短さから、私はスタートエリアでもある山ノ下湾でのフリッピングに競技時間の 全てを費やすプランにしました。
気になったのは前日の冷たい強風は湾内も吹き抜けていたこと(手こぎボートが湾内で帰って来れずに レスキューを手伝ったくらい)。
それでも水温が上がってくるタイミングでのバイトに期待して、釣り始めましたが・・・
周囲の選手が一匹釣ったのを見ただけで、水にどうも生命感を感じられない。
水温が上がり始めているだろう10時まで過ごしても状況に変化が見られず、慌てて東岸の水路に 向かいましたが時遅し。
全般にシャローは難しかったとは思いますが、その中でもシャローを釣って上位の中に入っていた 選手はやはり東岸シャロー(北湖の流入河川)。
水路系統の奥まったエリアの方が風の吹き抜けには強かったというように僕は解釈しています。
また時間が短かろうと、厳しい状況下でムリに自分の都合を押していっても魚には届かない、とも。
そして翌週、B.A.I.Tと京都チャプター(日曜日に併催)においては、大雨が降ります。
開始二時間、全くバイトが得られず、濁りのせいかどうも生命感が感じにくい。
そのことを検証するためにプラン外の濁りの影響の少ないスポットを試してみると、ひとつのストレッチで二匹をキャッチ。
そこからプランを大幅変更し、思いつく同様のスポットでのフリッピングを続けてもう一匹をキャッチし、初日を3匹4500g
程度で終了(リミットは5匹)。
それでも他のシャローマンに話を聴いても本当に厳しかったようで、殆ど釣れていない状況。
方向性自体は悪くないと考え、翌日のDay2と併催される京都チャプターに臨みました。
この翌日は、ある意味想い出に残る試合になります。
前日の結果を活かして濁りの影響が少ない一つのストレッチから2本をキャッチしてから、延々とノーバイト。
それでも集中を切らさずに釣っていったつもりですが、2時間後に出た明らかに大きな魚のバイトをミス。
フォール中にひったくって走った魚で重量あったのですが、フォール中にテンションがわずかにかかりすぎていて 弾いてしまったという内容です。
結果、2匹で2400g。
ミスが無かったら・・・というのはフリップからバイト、取り込みまで、一瞬の勝負が重なっているシャローの釣りでは 特によくある話ですが改めて考えさせられることでもありました。
自分のDVDなどでチェックしてみると自分はフリッピングにおいて、だいたい10?20秒に一投程度しています。
試合時間のうち移動時間などを除いて4時間は釣りをしていると考えると、一試合で700投以上。
この700投のうちの一投で悔しい試合になる。
ならば、700投の全てに想いを込めて正確に動作をできるようにありたい、と思いました。
そんな季節や状況への対応、そして自分自身の在り方を試すべく、ポパイさんの「ライトウェイトチャレンジ」初戦への エントリーをしました。
通常ならサイト戦が優位となる4月24日。勝ち目はなくとも自分の課題をやりきる、と。
そして湖の状況は・・・4月の試合の総決算のような、大雨&大風。(試合後には雷に雹!)
まさにここまでの学びが試される状況、とにかく風と濁りの影響が少ないスポットを丁寧に釣っていきます。
普段釣ったことがなくても、関係無し。逆にプラでA級と見立てたところも条件が悪ければ釣らない (結構、勇気のいることではないかと思います)。
結果、リミット5匹には足りない3匹ながら、すべて50cm前後の魚をウェイイン。
しかもそのうち一匹がヘラブナのように丸々としていて3400g、計7460gで優勝することができました。
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ということで、今年の琵琶湖の春は、水温の具合を見ても上がったり下がったりですし、
季節感としては行ったり来たりする感じ、水中も三寒四温という印象を私は持ちましたが、みなさんはいかがだったでしょうか?
こういった難しさがある中で魚を追いかけるのもこの釣りの楽しみでもありますよね。
魚釣りに関して何かを学びたかったら、難しい時こそフィールドに出るべきでしょう!この後の季節を追うのも、とても楽しみです。
それから隙のない一投一投を重ねるためにはタックルセッティングもカギになってきます。
中でも魚との接点は、フック!そしてラインとノット!!でしょう。
「針に拘らない人間は釣り人ではない」と言った知人がいるのですが、言い得てると思います。
私なりに琵琶湖や旧吉野川でのヘビーカバーへのフリッピングで用いているリグのセッティングをご参考までに、 写真で載せてみます。
例はカスミクローのセッティングで、スパイダーワイヤー65lbをアメリカ製太軸ストレートフック4/0の軸に結んだ形、 スネリングと言われる方法ですね。
琵琶湖ではほぼ定番と思いますが、琵琶湖以外だと意外と知らない方もいらっしゃるようですのでご参考までに。 (詳細はWebで調べると動画なんかも出てきます。)
またフック選びも、ボディーサイズに対して最大サイズを使うのがミスを減らすためのポイントです。
こんなリグ、ノットがフッキングから取り込みにおいて最善と思っています。
そしてここで大切なアイテムが、ホットワイヤーラインカッターなのです。
軸にPEラインを結んでいるので、これを切るのがハサミだと大変だし、ターボライターだと他の部分に熱があたるのが 怖いというのは、この結び方を用いている方には共感いただけるはず。
面倒だからとそのまま釣っていれば、丈夫なPEラインといっても必ず切れます。
あるいは針が伸びているなどのケースもありますから、結び変えは頻繁にするとミスを減らせますし、
その動作がホットワイヤーラインカッターがあるととてもスムース。
最後にもう一度、今回のまとめを。
難しいコンディションでは一投一投が大切になってくるはずです。
その大切な一投を形にするためには、小さな気遣いの積み重ねが全て。
最たるものとして、釣り人なら針と糸、そして結び目には拘りませんか。
それはPEラインも例外ではありません。
みなさん、いい釣りを!
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