AbuGarcia
ヒデ林監修の第一弾、BIG CHAP(ビッグチャップ)
ERD XENOMORPH EXMS-1001MMH-TZ
10ftの遠投性とリフティング性能、9ftの操作性を追求したセミロングコンセプト。
9cmクラスのミノーから50gまでのルアーをキャストできる高い汎用性は、河川・サーフ・磯・オープンウォーターのあらゆるシチュエーションに対応。
アブガルシア独自の特殊製法により4種類のカーボン素材とアラミド繊維を緻密に融合したTAF(タフ)ブランクスは、
しなやかでありながら芯のある粘り感を実現。
キャストやルアーの操作感はファーストテーパー、大型魚とのファイト時にはバラシの少ないミディアムテーパーに移行。
シーバスロッドでありながら、青物、アカメ、オオニベといった怪物クラスの急襲にも対応する潜在的なパワーとトルクを有する”異端児モデル”。
fimo【HIDEイズム】
http://www.fimosw.com/u/hidehayashi1972/zbwsgt175h8n82
ヒデ林コメント
「柔よく剛を制す」
日本各地でいろんな魚と対峙してみるとこの言葉の真意を強く感じる。
シーバスタックルの限界を求めて、日本各地をさまようのが自分のスタイル。
日本海側の激流シーバス、新島の砂ヒラ、高知のアカメ、宮崎のオオニベなど難易度の高いゲームほどアツくなれる。
何日も何日も通いこんで、そのパターンを解析する。
決して多くはないチャンス。
魚が動く日にようやく出たワンバイトを確実にモノにする。
相手がアカメやオオニベといったレアターゲットであればその緊張感はなおさら。
中には20~30kgの巨体を相手にしなければならないこともある。
こんな時ほど、臆することなく対峙できる“武器”が必要になってくる。
ABUGarciaという伝統。
ÈRADICATORという突き詰めたシリーズのなかで、
突如生まれた突然変異・・・XENOMORPH。
ABUGarciaのもつ最先端のテクノロジーTAF製法
緻密に配置された5種類のマテリアル。
そして異端児ヒデはやしが持つ規格外の経験値。
それらをベースに長い年月をかけてこのロッドを育て上げてきた。
一見、しなやかなシーバスロッド風でありながら、相手の力量に応じて可変していくテーパーとパワー。
スピーディーに早く寄せたい時にはファーストテーパー
大型魚相手にじっくりと溜めながらファイトする時はスローテーパー
極力ラインやフックをかばいつつも相手の出方を伝える高感度性も追究。
ただ走らせるのでなく、どんな巨大魚でもコントロールして誘導する操作性も徹底的に追究した。
まさに「柔剛一体」
シーバスロッドに求められるこの相反するファクターをさらに高い域まで実現できたかと思います。
このXENOMORPHというロッドはどんな難敵が来ても”負けない“という強い意志を秘めている・・・。
Xenomorph~異形の存在
学名:eradicator xenomorph bigchap
分類番号:EXMS 1001MMH-TZ
Length:10ft1inch
Weight:205g
メインフィールド
●河川下流域・サーフ・磯といったオープンウォーター全般
●下に消波ブロックや岩盤といった遊ばせる余裕のないところ。
●急流河川などの流れが強いところ
(特徴)
カテゴリー的にはシーバスロッドでありながら、それを上回るモンスターサイズの襲来ににも対応するロングロッド。
◎セミロングコンセプト:
大河川や干潟・サーフなどのオープンウォーターでその真価を発揮する10ftクラスのロングモデル。強風を切り裂き、ルアーをより遠くに届けるリーチを持ちながら、ウェーディング時の操作性を重視してグリップをショート化。
感覚としては9ftクラスの操作性や取り回しを実現させながら、10ftクラスの射程距離やリフト性能を併せ持つ“セミロングコンセプトモデル”。
◎ロングキャスタビリティ
荒れているサーフをはじめ、風が強いオープンウォーターで必要になるのが大型ミノーやメタルジグなどを遠くに飛ばす遠投性能。スローなモデルではティップがブレて弾道が安定しないため、失速することも多い。そこでレギュラーテーパーでありながら。ファースト寄りのブレの少ないブランクスが安定した飛行距離を実現する。
◎イージーキャスティング
一本スジの通った剛性感がありながら、しなやかに粘るブランクスが弓のように引き絞った状態から鋭いキャストを可能にする。この一連の動作を全身を使ったフルパワーでなくても安定してこなせるため、フルパワー時の70~80%のパワーで長時間キャストしつづけることが可能。
ひとつのポイントで14時間以上粘りつづけることもある、ヒデはやしの回遊待ちスタイル。そのような状況でも確実に疲労感を軽減させる。
◎リフト能力
「デカイ奴」はどこに居るのか?
答えは人の手の届かない険しい場所。そんな難攻不落の場所には必ずと言ってよいほど
手前に岩盤や消波ブロック帯が沈む。ようやくヒットしたモンスターサイズをモタモタしていると、ラインがストラクチャーに触れてブレイクする危険性が高まる。そんな時こそランカーサイズを瞬時に浮かせるリフト能力が求められてくる。
◎柔軟性
モンスター対応ロッドというとガチガチのパワーロッド・・・というイメージが先行するが、結果的にはフックやラインにダメージが蓄積しやすい。相手が15、20、30kgとド級クラスになるにつれて圧倒的に必要になるのが“柔軟性”。ロッドはあくまで“ショックアブソーバー”の役割を果たすというのがヒデはやしが求めるファクターである。シーバスやヒラスズキだけでなく、アカメやオオニベといったパワーファイターとひたすらにテストを繰り広げてきた。
ラインがスレてギリギリの状態でもはるか沖から25kgを超えるオオニベを引き寄せた時にもラインブレイクを回避したその柔軟性はアラミド繊維の本領を発揮した。
◎高感度
今回、40t&55tナノカーボンを採用したのはファイト時にラインから伝わる感度を向上させる意図がある。
これはLBリールを使って、モンスタークラスとギリギリの攻防を繰り広げる際、
ルアーが丸呑みされて、リーダーが歯に当たっていないか?
エラや背びれの棘条にリーダーがスレてないか?
ラインが竹グイや消波ブロックに擦れてないか?
を瞬時に感じ取り、ラインを張るか緩めるかの決断をする必要があるためである。
勝負を掛けるべきタイミングではラインをフルロックして一気に寄せに入り、
ラインに傷がついた可能性のある場合にはテンションフリーでいなしながら魚の向きを変える。
寄せる時にはファーストテーパーでタイムロスをなくし、溜める時にはロッド全体で曲がり込むことで衝撃を吸収する。瞬時にオンオフを切り替えることができる逆転釣法に対応したテーパーとなっている。
●各種仕様について
➀ガイド:チタントルザイトリングガイド T2タイプ。
艶消しガンメタカラーの重厚感あふれるカラーのT2タイプを採用。太陽光でギラつくことなく、よりステルス性を高めた。
②スケールマーカー
グリップエンドから80・90・100cmのところにあるスレッドはメジャーの役割を果たす。ウェーディング時や強風時にメジャーを出さなくてもロッドをあてることで大体の魚の長さが判るような目印を配置した。
③リールシート
●オリジナルカーボン調パターン。
XENOMORPHの世界観を現す、カーボンパターンのカラーを採用。
●ダウンロック方式
長時間にわたるファイトの際にリールシートが緩まないようにダウンロック方式を採用。アカメやオオニベといった長時間のファイトの際にリールがぐらつくことなく集中できる。
④グリップ
●ハイマニューバグリップ
リールシートの下部グリップを抉り込むようなデザインにすることで、手の掌で包み込むようなホールドができる。これにより機敏なロッドアクションをした際にパワーロスすることなくブランクスに反応速度を伝える。またロッドに手を添えるような握りやすさから長時間のキャスト時にも疲れにくいメリットがある。
●ハイマニューバグリップエンド
上記のグリップ形状同様のホールドしやすいグリップエンドの形状を追究。軽い力でしっかり握り込むことで引き手の挙動を安定化させる。これによりティップがブレすにシャープな弾道でのキャストが実現、ルアーの飛翔方向が安定しやすく、まっすぐに飛ぶ。
●ホールプレートデバイス
キャスト時のグリップのネジレやファイト時のグリップ下とグリップエンド間のたわみを抑える剛性をもつ金属パーツ。長いブランクスに対するカウンターウェイト的な役割も果たす。
※またここを水中に浸したあと、指先で触る事により直感的にだいたいの水温を感じることができる。手の届かない足場の高いところから、水温を確認する際に重宝する。
⑤マテリアル
Xenomorphはシーバスロッドでありながら4種類のカーボンシートとアラミド繊維からなる複雑な組成からなるロッドである。
●30tカーボン(東レ)
ベースとなるのは30tカーボン。ティップ部の入りやすさ、ブランクス全体のしなやかさや強靭性をつかさどる。ヒラスズキやアカメ、真鯛といった捕食の際の衝撃が大きいバイトに対して、スムーズに追随する。
●36tカーボン(東レ)
次の高弾性カーボンに移る際のつなぎとして配置。急激にt数が変わることでパワーや感触の段差ができないように緩衝材的な役割を果たす。これにより中弾性~高弾性への異なる素材感をスムーズに移行する。
●40tカーボン(東レ)
一般的に高弾性カーボンと言われる素材は感度に優れ、張りがあり、軽量である。ここでは30tの粘りを補う張りと直感的な伝達力をつかさどる。水の抵抗や感触、ボトムの底質、さらにファイト時の相手の動き方などの情報を手元に明確に伝える。これにより、受け身でなく積極的な戦略や対応が可能になる。
●55tナノカーボン(東レ)
元来、鮎竿に使われるような高感度に優れる超超高弾性の55tカーボン。ロングロッドゆえのしなやかさで情報が小さくならないように、情報をより明確に手元に伝える神経のような働きをつかさどる。さらに耐衝撃性にすぐれるナノカーボンを採用することで、高弾性カーボンのネックとなる強度的な脆さの問題も解消することが可能になった。
●アラミドシールド
防弾チョッキやエイガードに使用されるケブラークロスの繊維状のアラミド繊維。放射状に絡み合う構成は360度あらゆる方向のネジレに対しても均一的に曲がる事を可能にする。またケブラーシート以上の薄さであるため、継ぎ目の段差が少なく、パワー伝達もスムーズになる。カーボン素材の限界を超えるような巨大魚との長時間ファイトの際に、引けば引くほど戻す力に変える弾力性を発揮する。
製品特徴
- TAF製法ブランクス:100%国産プリプレグ&100%カーボンマテリアルを実現し、軽さと強度の相反する要素を両立。飛躍的に軽さと強度が向上。
- 東レの最新カーボンマテリアル「超高弾性カーボン55t、ナノアロイ 」を採用。感度向上とバットパワーに貢献。
- ABUオリジナルシート採用(EXTS-99MF-TZはVSSリールシート採用)
- トルザイトリング&チタンフレームガイド