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2017.9.20

ロッド全身ドラグ仕様 New Fantasista X-Glaive66M 宮廣 祥大

TAF製法ブランクスを纏い生まれ変わったNew Fantasista。
X-Glaiveシリーズに新たに宮廣 祥大プロデュースの
ジャークベイトロッドFNC-66M〔Feather Stroke〕が2017年9月に新登場!

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2017.8.24

北山睦のTOP50観戦記2017 第3戦 七色ダム

こんにちは!

元TOP50の北山です。

私が元々戦っていた視点で日本のトップカテゴリーをご紹介するこのレポートも今回が3回目。

現役選手も全5戦の中で佳境を迎えるこの第3戦。そろそろ年間争いも少し道筋が見えてくる頃。 選手全員にとっても非常に大事な一戦になる事は間違いない。

◆七色ダムとは

試合会場は、奈良県七色ダム。

バスフィッシングを観光資源として公にしている日本でも数少ない自治体である奈良県下北山村に存在するこの七色ダムは紀伊半島特有のクリアウォーターリザーバーだ。水域はおおよそ、1/2が奈良県、1/4が和歌山県、1/4が三重県とこの地域独特の境界線上にある。水面標高はおよそ188mと”ハイランドリザーバー”とまでは行かないものの、オーバーハングや水中立木が続いて深い山奥独特の神秘的な雰囲気に包まれている。

池原ダムと小森ダムに挟まれた調整池として存在するこの貯水池は、年間を通して、水位変動が1mほどの範囲にとどまるため、極めて安定した水位となっているのが特徴だ。

アベレージサイズは25~30cm、通常のTOP50の試合フォーマットである「25cm以上5匹」であれば、300g×5本でおよそ1500gというのがベースとなるハズである。

ただし、バスの密度は極めて濃いので、数は延々と釣れ続くことが多い。

また、池原ダムと同じ北山川水系であるため、時として60cmオーバーが飛び出す。

あまり知られていないが、2010年4月には71cm、9140gというルアーによる日本記録が出ているのもこの七色ダムだ。(2馬力にレンタルボートのお客さんが釣り上げているのが、これまた夢のあるハナシだ!)

実は、私も冬場に通い込むことが多いのだが、実はバスが多すぎて試合でなかなかサイズアップするのに苦労するのもこの七色ダムの特徴だ。

私が過去2戦経験したTOP50七色戦はいずれも予選落ち。ベースウェイトに毎日1本のキッカーが入って予選通過、3本以上入れば上位という試合になるのは毎度の事。奇しくも、湖の季節的なコンディションは第2戦の弥栄ダムと同じ、ミッド~アーリーサマーとなっており選手としてはどの季節感を狙うか悩ましいところだろう。

しかしながら、北山川水系の特徴とも言えるフロリダスーパーラージマウスバスはデカいヤツほどスポーニングが遅いというのも特徴なので、必ずキッカーを入れて来る選手は出てくるハズだ。

ピュアフィッシングチームの第2戦までの年間順位を見てみよう。

第2戦で優勝した青木大介選手がトップと9ポイント差の5位。

小森嗣彦選手が21位。澳原潤選手が43位、河辺裕和選手が44位と並ぶ。

◆”サイトフィッシャー”vs”ブラインダーによるサイトフィッシング”

青木プロは第2戦と同じような季節感という事がアドバンテージではあるが、昨年同時期の七色戦で優勝した小森選手もプリプラから何か掴んでいる様子だった。

先ほども書いたが、この湖はキッカーを入れるのが非常に難しい。必然的にサイトフィッシングをせざるを得ないのだが、ブラインドの釣りを主力とする小森選手も昨年完全にサイトフィッシングに開眼してしまったようだ。

実は、昨年の試合には私も出ていたのだが、小森選手はサイト中心の展開をして来ないと思い込んでいた。が…フタを開けてみれば、サイト中心の展開で初日にして一人だけ成層圏を脱出して宇宙に飛び出してしまった。あまりのウェイト差に、二日目の朝のミーティング時には他の選手から「今日は休んでていいよ~」なんて冗談も飛び出すくらいだった。

それ故に、元来サイトフィッシングを得意とする青木選手と小森選手の今回の戦いには注目が集まるのは必然だった。

◆本戦DAY2

私は二日目の朝早くに現地入り。

まだ薄暗い中で河辺選手が早くも桟橋で準備をしていた。河辺選手はプリプラ、直前プラ、試合本番といつも誰よりも早く準備を開始する。これがきっと長年培って身に着いたリズムなのだろう。

初日の時点での順位は次の通り。

3位青木選手、25g差で4位に小森選手が並ぶ。そして、19位に澳原選手、20位に今年初の予選通過を目指す幕田選手が続く。河辺選手は36位と一見出遅れたように見えるが、何やら朝から自信に満ちているような空気を感じた。

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二日目のミーティングが開始される。この日で3日目出場かどうかが決まる。

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初日、良い位置に付けた小森嗣彦。

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二日目から初日のリリースフィッシュのための禁止エリアが設けられる。ルール変更がある場合もあるので、朝のミーティングは非常に重要なのだ。

◆DAY2ウェイイン~予選通過発表

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TOP50戦を現地に見に行ったことがある人はこのシーンを見たことがあるはず。TOP50の場合、全選手が時間いっぱいまで釣りをするため、帰着時は一斉に帰ってくる。誰一人最後の最後まで絶対に諦めないのがTOP50というカテゴリ。

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Fantasistaのウェイイン一番目は澳原選手。REGISTA FNRS-67ULによるダウンショットがメインパターンだった。

果たして…

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苦い表情の幕田選手。初日の順位を活かせるのか?

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最近分かって来たのだが(6年間も同じ試合に出てて今頃?!)、青木選手のこの表情は「やり切ったぜ」という意味。

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案の定、ナイスフィッシュ!

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実はプラの段階で、釣れる方法は掴んでいたという河辺選手。初日の反省からアジャストして予選突破に成功!

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小森選手のウェイイン。表情から今一つ読み取れないのだが…

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やはりナイスフィッシュを持ち込んでいた!

そして、間もなく予選通過発表。TOP50はポイント制の二日間の予選で、上位30名のみが3日目の”晴れ舞台”に臨むことが出来る。

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予選順位発表。

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1位青木選手、2位小森選手、25位河辺選手の3名が予選通過。

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初日19位だった澳原選手は惜しくも32位でフィニッシュ。澳原選手は、プラから「これだ!」という感触が余り無かったらしい。ただ、予選落ちとは言え、30位台の上位での予選落ちは次の試合に何とか繋がる順位。本人が”課題”としていたリザーバー戦はこれで終わり、これからホームとも言える桧原湖、霞ヶ浦水系と続くので残り2戦は期待大。

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予選通過時から重量制に変わるのだが、この二人の重量差は何と5gしかない!

そして、後から驚きの事実が発覚するのだが…

二日目は30cmほど水位が急減水した。

ウェイインに訪れる選手が「全然釣れなくなった」と口々に話していたが、恐らくこの減水が影響している。3日目にどんな影響が出るのか?

◆決勝!

決勝日の朝。

前日夕方の急激な減水はそのままの水位を保っていた。そう、この七色ダムの放水ルーティーンは日曜日は基本的に「減水日」となっていて、月曜~土曜よりも明らかにバスがスプーキーになる。つまりは、日曜日は水位的に釣果が伸びにくいのが特徴だ。更に、水が減ったため赤潮はより濃くなっていた。予選は僅か5g差という僅差(ほぼ水滴による差?)で首位と2位という青木プロと小森プロはどんな釣りを展開したのだろうか?

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決勝の朝のミーティング。決勝日のミーティングは簡単な注意事項が追加されるだけですぐに終わる。予選よりもウェイイン時間が2時間も早いため、なるべく長く試合時間を取るためだ

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過去2戦と同様、決勝日は釣りビジョンさんによる生中継がある。解説は沢村プロ。湖上の中継は電波状況の都合上、あまり行われなかったので、若手プロを中心にインタビューするという放送となったようだ。

この決勝は完全重量制となる。したがって、ストレートな言い方をすると「いくらリードしていてもセーフティーリードとは言えない」というのが上位選手の感じだろう。極端な話、予選30位で通過したとしても最終日に10kg釣ってきたら大逆転勝利もあり得る。実際、季節的にもまだフロリダ系の魚がスポーニングを意識しており、ビッグママを複数釣ってきたら「それは無理」とは言い切れない状況だからだ。それが、この季節のトーナメントの読み切れないところ。選手は兎に角、自分の釣って来れるマックスウェイトを搾り出すしかなのだ。

◆まさかの結末!

上位2名は僅か5g差。3位の小林プロまでおよそ1600g差。三日目も七色ダムの電波状況により、オブザーバーのツイートが全く無く、結果はウェイインまで全く分からなかった。

そして13:00、いよいよウェイイン開始。

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Fantasistaチームのトップバッターは河辺プロ。

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三日目は3kg越えの3016g。

河辺プロは、New Fantasista YABAI! FNS-62SULSを駆使して自作の「虫系ノーシンカーワーム」を3日間本流中流域で使い続けたとのこと。初日、二日目に自信に満ちた空気を感じたのは「食わせるまでは合っている」という二日目の言葉通り釣り方のベースが出来ていたためらしい。初日こそ出遅れたものの、初日のミスからアプローチ、フックセット、フッキングや取り込みの細かい所作などを改善していき、三日目に向けてミスを減らしていった。

実は、この試合で3日目に向けて重量を伸ばしていった選手は僅か2名しか居ない。6位の市村プロ、そして、17位でフィニッシュした河辺プロのみ。まさに”調整上手”という感じ。こういう事が出来た試合は、本人には悔しさは同居しつつも充実感はあるため、次の試合に繋がる事が多い。桧原湖に期待!

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一方、5g差のこの二人はというと…

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先に小森プロのウェイイン。結果は2336g。

Fantasista STUDIOUS FNS-60ULSⅢによるネコリグを中心にサイトフィッシングで組み立てた。このネコリグによるサイトフィッシングには実は非常に重要なキモがある。このキモは基本的には「動かさない」ことなのではあるが、それを実現するのにはこのFNS-60ULSⅢは非常に都合が良い。

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青木プロは2880g。

二人ともにウェイトを伸ばすことは出来なかった。ただ、これでも七色のアベレージよりは全然上だ。先ほど二日目のところに書いた「驚きの事実」なのだが、この二人、実は釣り方が全く同じだったのだ!二人ともメインはネコリグによるサイトフィッシング。そして、使ったワームもストレート系という点では同じ。TOP50選手において、選手間で釣り方の情報を共有するということはほぼ無い。それは同じチーム内でもほぼあり得ない。狭い会場で試合をするので、選手は情報統制に非常に気を遣うのだが、今回は2人の”釣りウマ”がプラからあれこれトライして煮詰めて行った結果、偶然同じようなところに辿り着いたようだ。

エリアのバッティングこそあまり無かったようだが(七色は試合エリアが狭いので、たとえ被っていても先行者が見えたらあまりカットインしたりしない。カットインする場合は本気で相手のクビを獲りに行く時だ)、それでも釣り方やアプローチがそこまで似ていれば、二日目までの僅差は納得できるだろう。そして、三日目に共にウェイトが落ち着いてしまうというのも、必然だったのかもしれない。

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青木プロのボートに置かれた虫系メソッドのタックル。前回の弥栄戦で活躍した”提灯釣り”は今回はあまり出番が無かったそうだ。

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あれほど強力とみられていた”提灯”を青木プロが封印したということは余程、ネコリグの方が効くと判断したのだろう。ネコリグに使用したのロッドはFantasista Deez FDNS-60UL-TZ。これはまだプロトの時点の型番のようだ。

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ホットシート。決勝のウェイインは上位者が”ホットシート”に座って、次の選手が重量を上回ればホットシートを交代していく。

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実は二日目が終わった時点で「明日のネタもある」という意味ありげな言葉を残していった3位の小林選手。宣言通り、三日目にビッグママをウェイインして1600g差をひっくり返して優勝をかっさらって行った。見事な逆転満塁ホームラン。ハイレベルな戦いを繰り広げる青木・小森の優勝争いを信じて疑わなかった人も多かったのではないだろうか?

表彰式を前に土砂降りの雨となり、この天気同様のFantasista2名にとっては厳しい結果となってしまったが、これがフロリダ系のビッグバスが入っている七色ダムの怖いところだと感じると同時に、七色ダムの持つポテンシャルを改めて認識させてくれた。

◆第4戦の展望

青木選手と小森選手にとっては”まさか”の結末で終わった七色戦。TOP50もこれで折り返しの第3戦が終了。大半の選手はこれくらいの時期から、「翌年の身の振り方」を考えるようになる。つまりは、現在の成績を鑑みながら残り2戦をどう戦うかを考える段階にある。下位の選手はTOP50残留を目指して全力で勝ちを目指す(常に全力ではあるが、ギャンブル的要素が少し強くなる)

上位の選手はそれぞれが年間を獲りに行くべく、こちらもさらにフルスロットルになる。年間の道筋が少し見えたこのあたりから、上位も下位もガチンコ度がさらにヒートアップする。そして、魚の季節的にも9月上旬の桧原湖は釣りのバリエーションが非常に多く、ありとあらゆるメソッドが展開できる。桧原湖を準ホームとする小森選手、澳原選手はもちろんのこと、スモールマウスのあらゆる経験値が高いFantasistaの4名が今回のようなハイレベルな戦いを展開することにご期待ください!

2017.8.17

北山睦のTOP50観戦記2017 第2戦 弥栄ダム

こんにちは、元TOP50の北山です。

TOP50シリーズのリアルをお届けするレポートも今回で2回目。

初戦の遠賀川で上位に少し水を開けられた感じの4人のFantasistaたち。今回の舞台は広島県の弥栄ダム。 エンジンが使えないエレキのみのフォーマットはおよそ10年振りとなる。

◆弥栄ダムとエレキ戦

TOP50という試合は、試合形式の面でも多岐にわたる。ハイランドレイク、リザーバー、広いフラットレイク、川…バスボートを使用する試合を中心に、馬力規制のあるエンジン戦、エレクトリックモーターのみを使用できるエレキ戦。エレキ戦は戦略がボートセッティングに大いに依存するため、装備の面から既に試合が始まっていると言っても過言ではない。

今回の舞台となるこの弥栄ダム、私は過去6年での試合経験は無いので、1日だけ小森プロのプリプラクティスに同行してみた。まず、筋が大きく分けて4本あり、エレキオンリーの試合としてはかなり広め。違う筋のバックウォーターへ移動するにしても、バッテリーの容量と距離からすると行けてもせいぜい2ヶ所。ボートの性能がかなり左右する。

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弥栄ダムに到着して最初に見つけたのは小森選手。会場から一番近い筋のバックォーター手前のストレッチ。

ご覧の様に水質的に亀山ダムと似ているため、亀山をホームにしている小森選手が釣りをしていても違和感がない。ステインなので「サイトが出来ないか?」と言われるとシャローレンジであれば見えないことも無い。バックウォーターはサイトが可能ではあるが、どこもスタート地点からはそれなりに時間が掛かる。

特に、メインとなる筋(小瀬川)はスタート地点から全開でおよそ30~40分は掛かる。しかしながら、バスは他のリザーバーに比べるとかなり濃く、バックウォーターでない場所でもそれなりに釣りになる。アベレージサイズは300~450gと言ったところだが、サイトフィッシング以外で釣る場合、いかにしてサイズアップを図るかが大きなテーマになる。

また、各筋にそれぞれ、ロードベッド、屋敷跡、旧橋脚跡などのストラクチャーや要素が揃っており、決してバックウォーター勝負でなくてもサイズアップを図る要素は十分にありそう。ダムについて調べてみると、治水、発電の多目的ダムでありながら発電はオマケ程度。必然的に通常の放水量は少なく、ほぼ一定の水位で保たれる。放水規模が小さいという事は、カレントを発生する要素が少なそうに見えるのだが、湖各所に”銀玉(ぎんだま)”と呼ばれる強力な攪拌装置があるためにバックウォーターまで行かなくとも水の動きが発生する要素がある。これが、中間部でもサイズの良いバスが見えるこの湖の特徴と言えるかもしれない。

Fantasista4人の初戦の成績は青木、澳原、小森、河辺の順でそれぞれ、20位、24位、38位、40位で迎えている。それぞれどのような戦略を取ったのか?

◆予選とリミットメイクの重要性

小森プロとのプリプラクティス同船時に感じた湖の感想としては、バスの密度はかなり濃いと感じた。しかしながら、サイズ的には250~450gくらいが大半でビッグバスをキャッチするには何かをしないと獲れそうにない。さらに、エレキオンリーの試合というのは、エレキから発生するノイズ(不連続なオンオフをバスは嫌う)や、ショアラインを流すことが増え、バスへのプレッシャーはエンジンが使えるフィールドより格段に高くなる。

実際、私がホームとする三瀬谷なんかもトーナメント当日はレンジが少し下がる傾向にある。初日は現地に入ることが出来なかったが、初日のリザルトを見て驚いた。何と、2名が6kg台。そして、13位でも4kg以上という釣れっぷりだった。

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初日、ホールショットを取ったのは青木大介。帰着時のボートを岸に着けるシーンだが、自信があるような空気だったのが印象的だ。

季節的な事を考えると、ミッドスポーン~ポスト、アーリーサマー(アフター回復と呼ばれるような活発なヤツ)が混在すと思うのだが、もちろん、ミッドスポーンのバスを中心に組み立てている選手は二日目以降が苦しくなるはずだ。

一見すると、初日の結果だけではリミットメイク率63%程度と釣れているようには見えるが、二日目からは供給が減って苦しくなる選手が出てくるはず。結果、三日間安定してリミットメイク出来るパターンを持ってくることがとても重要となる。

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二日目の検量シーン。予想通り、リミットメイク率は半分以下まで落ちた。

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そんな中、「リミットメイクは楽勝だった」という選手が居る。河辺選手だ。

河辺選手は二日間ともあまり季節を意識せずにダウンショットでひたすら釣り、デカいバスが見えたらサイトでアプローチするという作戦だった。直前プラクティスでもアベレージサイズは難なく釣れたそう。ちなみに、他の選手からは「なかなか釣れない」という声が多かったところを見ると、河辺選手には”釣れるリズム”が見つかっていたということだ。

スロープから左の筋の上流でFantasista FTS YABAI FNS-62SULSに2.7gと少し重めのダウンショットでバンクに落とし、丁寧に探っていって試合中も釣りまくったそうだ。ただ、不思議なことに「デカイのに出会う」という事が全くなかったらしい。「不思議と全く見えなかったんだよね」とは河辺選手の言葉。

初日2604gで32位、二日目2534gで28位と健闘したものの、32位という惜しい順位での予選敗退となってしまったが、試合でのリミットメイク力は発揮された。これは次の七色戦でも絶対に活きて来るはずだ。

通常、季節的な事を考えるとポストスポーンなども含め、表層~シャロー中心の組み立てを考えるところを、河辺選手はそこに拘らない戦略だったのがかなり印象的だった。

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そこに対して、若干アプローチの方法が違ったのが小森嗣彦。

リザーバーという事もあり、サイトフィッシングをハナから念頭に置いていた。そして、サイトでもターゲットとしていたのはミッドスポーンのバスでは無く、スポーニングから回復したバス、つまり”動けるバス”だ。

Fantasista STUDIOUS FSNC-65M MGSにスピナーベイトをセットし、スピナーベイトを追って出て来たバスに対してサイトフィッシングでアプローチして釣っていった。後述する青木大介と”ネタ”こそ違うものの手法的にはほぼ同じだった。ペース良く釣っていき、河辺選手よりも一回りグレードの高いリミットメイクを実現した。が、誤算として挙げるならばキッカーに限ってミスをしてしまったという点。それは悔やまれるが、それも含めてトーナメント。

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初日、二日目ともに安定して3kg以上釣り、まだまだ上位を狙える決勝の朝の様子。自分の釣りが出来ているという自信が伝わってくる。

小森選手は初日から22位→13位→12位と単日での順位を上げ、最終的には12位入賞となった。

先ほど書いたが、この時期は選手によって狙うバスの種類(季節感)が違う。そして、それをある程度固定するか、柔軟にそれぞれの季節感のバスを釣るかによって結果が随分と変わる。それがこの季節の一番難しいところ。どちらも盤石なパターンを持っていないとリミットメイクどころか、1本釣るのも厳しくなってしまう。

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その苦渋を味わったのはトータル47位で終わってしまった澳原潤。

実は、澳原選手も釣り自体は優勝した青木選手とほぼ同じだった。Fantasista REGISTA FRNS-67UL MGSを使い、虫パターンとピクピクでポストのバスを中心に狙って行った。

では、優勝した青木選手と何故10kg以上も差が離れてしまったのか?実際にプラクティスの段階ではそれなりに釣れていたようだ。季節的なメソッドも必然的にそういった表層中心の釣りが基本になる。しかしながら、本戦が始まると初日からかなり苦戦した。「出ては来るけど食わない」というもどかしい時間が続いたようだ。

実際、バスが出てきて食う寸前まで行くだけにパターンとしては強力なようだが、そこから何かが足りない。しかしながら、出て来るだけにやめて違うパタ―ンにシフトする訳にも行かない。これは、実際に湖に出ている選手なら誰しもこういう悩みに直面するシーンは出てくる。恐らく、他の選手も同じような釣りを展開し、苦戦を強いられたのは容易に想像できる。

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そしてその答えを一発回答で出してきたのが優勝した青木大介だった。

誰もが納得の答えを。

◆「バスフィッシングはスポーツだ」という事を見せつけた青木大介の優勝

すでにNBC NEWSのサイトで詳しい釣り方をご覧の方も居ると思うが、ここで改めてその内容を見てみたい。

戦略的にはプロップベイトでバスを見つけていき、見つけたバスを虫パターンで釣っていた。これだけ聞くと、「他のポストスポーンのバスを狙っていた選手と何が違うの?」と思われるだろう。 澳原選手や小森選手も同じような種類の釣り方を展開していた。

が、重要な要素が一つだけ違っていた。青木選手はBerkleyのマイクロPEというライムカラーの視認性の良いライトゲーム専用PEラインを使っていた。

違うのはラインの種類そのものではなく、そのラインの使い方だ。

お立ち台での話の通り、”提灯釣り(ちょうちんづり”と呼ばれる手法を一貫して使っていた。これは水面に突き出た木の枝や植物にラインを薄く引っ掛けて一点で虫ルアーを動かし、バスを水面に誘い出す釣り方。

通常の虫パターンやピクピクなどと大きく違うのは「ラインの存在感がほぼゼロになる」ということである。

これには極めて高いキャスト精度が要求される。何せ、ベストのポジションに虫ワームを送り込むためには一投で枝にラインを薄掛けして虫ワームを水面にゆっくり落とさなければならない。通常のキャストは目標位置が水面なのに対して、枝などの空中が目標となる、極めて神経を使う作業だ。私もTOP50に出ていて見たことがあるが、青木選手のキャスト精度は秀逸だ。

彼のキャスト精度は長年の釣りの中で鍛錬されたものだろうが、小さいフォームでルアーを本当に正確に送り込む。バスフィッシングが”単なる釣り”と大きく違い、「スポーツ」であるという点はここにもあると思う。

例えるなら、クレー射撃やゴルフとほぼ同類だ。提灯釣りは、フィールドによって生えている植物などの違いから、どれくらいラインを掛ければ良いか?どのようなロッドを選択すれば良いか?などをプラクティスの段階から随分煮詰めていく必要があるが、今回の試合に関しては、まさに状況にベストマッチのロッドがあった。

それがFantasista Deez FDNS-66ML MGS "Finesse MAX"だ。一言で表すと、PEラインによる虫パターン専用のパワーフィネスロッド。

選択したMicro PEが0.8号である事を見ると、多少植物に深くラインが乗ってしまっていたとしてもバスを引き出すことは出来たのではないだろうか。また、枝を介してフッキングするためロッドにもそれなりの硬さが求められるが、まさにベストバランスだ。しかし、道具だけでは優勝は出来ない。

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やはり、集中力を要する精密なキャストを3日間耐え続けたことによる青木大介のメンタルによる勝利だ。他の選手も同じような釣りをしたにもかかわらず、勝てたのは「キャスト精度」という言葉にするとほんの少しの差だ。

しかし、その差はとてつもなく大きな物である。

キャストというのはそれだけ差を付けてしまう可能性を秘めたものだ。皆さんもキャスト精度を上げる練習をしてみたらもっと釣果が上がるハズだ。スポーツ故に「動作の練習」が必要だったりする。今回の優勝はまさにそれを証明している。

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さて、その青木選手、実はTOP50では2011年の旭川ダム戦以来6年振りの優勝になるのだそうだ。いろんなカテゴリで勝っているイメージがあるので意外な感じだが、TOP50の年間レースでは大きなアドバンテージになりそうだ。

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会場に出展したAbu Garcia号。沢山の方にご来場いただきまして、ありがとうございました!

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毎試合会場にはたくさんのブースが出展されます。特に最終日は盛り上がりますので、ぜひ見に来て生で空気を感じてほしいですね。

次の試合は7月7~9日に奈良県の七色ダムで開催される。昨年の七色戦では小森選手が優勝しているので、大いに期待が持てるのだが、トーナメントでは「勝つ事で不利になる」という事が多い。勝つことによって、そのメソッドが徹底して研究されるためだ。

それを跳ね除けて再び勝つのか?年間争いもFantasistaの4選手にとっては正念場。

ご期待ください!

2017.8.17

北山睦のTOP50観戦記2017 第1戦 遠賀川

こんにちは、昨年までTOP50に参戦していた北山です。 今年は元TOP50という視点でFantasistaの4名のプロにフォーカスを当ててTOP50のリアルをお伝えしていきます。

まずTOP50というカテゴリーはどんな世界なんでしょう?皆さん興味ありますよね?

例えば、三日間に渡っての複数日の試合です。「運」という要素が極力排除されていて、マグレや小手先のテクニックだけではとても上位には行けません。フィールドやバスの事、バスの餌の事、選手の動きなどバス以外の事も良く理解した上でアジャストしていく能力が求められます。

また、公式プラクティスは本番直前に2日間設定されているため、本番初日は実質”3日目”という感覚になるのも特徴です。もちろん、公式プラクティスの時点で簡単に釣れる「普通のバス」から釣れなくなっていきますので、厳しい状況なのは当たり前。

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(※写真はNBCNEWSよりお借りしました)

毎年ですが、第1戦の開会式はとても張りつめた空気に。

この時はまだ年間順位による順位差は無く、約50名が同じスタートラインという状態。2戦目以降、年間順位を意識して”初戦とは違った意識”が入って来た上での試合展開になりますが、初戦は”守り”や”何とかしのぐ”という意識は全く無く、スロットル全開で釣っていくことになります。その点で見ている側からするとこの初戦が一番おもしろい。そして、選手側の緊張もピークなります。

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初日のスタートを待つ青木プロ。緊張感が伝わってくる1枚。

選手側の立場に立って考えてみると、緊張と同時に「釣る」という事に一番集中することが出来るのもこの初戦だったりします。では、その第1戦の舞台の福岡県中間市にある遠賀川とはどんなところなのか?

詳しくは、Basser誌6月号の「小森ノート」に書かれていますが、簡単に言えば上流は堰、下流も堰で言わば”ちょっと長めのプール”のようなフィールド。水門の開閉によって、人為的なカレントが出来ます。大きく3つのセクションに分かれており、比較的狭くて地形やショアラインに変化が多い上流、一見するとショアラインは護岸だけなのに真ん中には昔の石垣の護岸を伴った河川跡が沈む中流、堆砂して中流よりも水中の変化も薄まった下流、という構成です。

見える物は非常に少なく、水中のスポットを撃つ釣りなので、テクニカルなキャストはそれほど必要なフィールドではありませんが、ボトムを取る、アクションを付ける、掛けたバスを取り込むというロッドに求められる超基本的な部分で差が出るフィールドでもあります。

私もこの会場で2試合経験がありますが、南から北に流れているフィールドというのはほとんど経験が無く、時間の経過によって出来るシェードの向きなどが普段のフィールドと違って、そういう感覚的な部分でもやりにくかった覚えがあります。

次に気になるのは選手が感じたであろうバスの季節感。 TOP50カテゴリともなると、プラクティスの時点である程度、どの選手がどんな季節感のバスを狙っているかがポジションと動きで分かってきます。 それを勘案してようやく「試合のカタチ」となる訳ですが、今回はどの選手もプリプラと直前プラではサンプル(釣果)がかなり少なくて苦労したのではないでしょうか?

バスの季節感を掴む事によって、釣るポイントやボートポジション、またタックルバランスが変わってくる訳ですが、何せ季節は春。 1本筋の川なので水温変化も激しく、またスポーニングが絡むとバスがなおの事ナーバスになって口を使いにくくなります。特に遠賀川の場合、早春はまだ北風が強く、この北風が下流の方からカレントを阻む向きに吹き込んで水温を下げます。これが余計にバスのポジションを掴みにくくする原因で、SNSなどで流れて来る情報でも大半の選手がプラから苦戦している様子。

それゆえ、選手のほぼ全員が「勝つためにはプリスポーンのメス」というテーマで集約されていたのは容易に想像できます。

そして迎えたTOP 50第1戦の初日。

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シャローマンでREGISTA澳原プロにはオブザーバーが乗船。

少し沖のブレイクに浮いたメスをフットボールとクランキングで3本釣って初日は3位。  フットボールにはREGISTA FRC-66M、クランキングにはスタンダードFantasistaのFC-611MXG-FM MGSを使用。 特にDEX SC-55Fをはじめ、クランキングで意識したのは、「引きたいレンジよりも少し深めに潜るクランクベイトを使用する」ということだったそうです。

ブレイク近くのボトムを引きながら、たまにある高さのある石などでハネさせて浮いてるメスを釣るということです。

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Fantasista STUDIOUS FNS-60XULSという超ライトリグ向けのロッドを使い、ボトムに確実に置いておく作戦などで小森プロは2本で15位に付けます。 プリスポーンのメスをつるにあたって、「徹底的に動かさない」というのも有効な手の一つです。 小森プロはプリプラクティスからある程度釣れていたようですが、直前に状況はかなり変わってしまった様子。特に流れによってリグが動いてしまうというのは悩みの一つだったかもしれません。

早春は季節が一進一退のため、”退”のタイミングになってしまうとあっと言う間にキツくなります。

初日にも関わらず誰一人も5本のバッグリミットを揃えてくる人は居ない、早春のような”搾り出し試合”になりました。

そしてDAY2。

ウェイインから見ると、やはり状況が好転することはなく、またもやリミットメイク無し。

河辺プロはYABAI FNS-62SULS "FINESSE PERFORMER"を使ったジグヘッドワッキーを展開し、二日目単日17位となる2本1446gをキャッチ。

初日はYABAIの名竿と言われた69MHのリニューアル版、YABAI FNC-69MHを使ってフットボールを1日やり切ったとのことでしたが、二日目は釣り方を弱めてアジャストし、2本のキャッチに至ったようです。 「押し通すべきなのか?変えるべきなのか?」というのは1本目が遠い試合では、多くの選手を悩ませます。押しどころと引きどころの見切りが付きにくい。

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河辺プロほどの経験豊かなプロでも判断が付きにくい試合だったのではないでしょうか。しかしながら、初日に押し通してみることによってこの二日目のバスがキャッチできたのではないかと思います。

後述しますが、ウィナーの思考と同じ「釣れないことによる切り替え」というのが展開を変えるきっかけにもなるのです。

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青木プロも少し掴んで同じく2本をキャッチし単日12位。こうなると、初日にどこかで切り替えてキーパー1本を釣ってきたことが大いに生きてきます。

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苦悩する澳原プロ。 初日に上位に付けた澳原プロと小森プロはまさかのノーフィッシュ。澳原プロは「二日目は何もなかった…」というコメントを残してくれましたが、初日上位の選手が二日目に繋ぐ事が出来ないというのも時間を追うごと季節感が変わってしまう春の特徴です。

こういう試合は”戦略”が極めて立てにくい。何せ、餌を食う行動に出ているバスの総数が少なく、それを50人で奪い合っているのだから。さらに時間経過とともにプレッシャーが加わり、ショートバイトになる事が選手を悩ませたのも簡単に想像できます。

ここで予選結果が確定。 予選はポイント制となっていて、「初日の順位ポイント(60点満点)」+「二日目の順位ポイント(60点満点)」+「重量ポイント」(二日間の合計重量で順位を出す。120点満点)の合計ポイントで順位が決まります。澳原プロは初日3位の貯金が効いて23位、青木プロが25位、小森プロが38位、河辺プロが40位で予選順位が確定。

決勝は3日間の総重量制になるので、実質澳原プロが16位、青木プロが28位での決勝進出となりました。

迎えた決勝。決勝は30位までの30名で行われます。

予選は15:00ウェイインとなっているのですが、決勝は13:00ウェイイン。

予選よりも2時間短いのですが、これが実際に選手の立場で考えると、本当にあっという間に終わってしまうという感覚です。本当に短い。リカバリーする時間が無いため、サイズ問わずに1本1本釣っていく感じになりますね。

リザルトは、青木プロが1本1158gをウェイイン、澳原プロがまさかのノーフィッシュ。シャローウォーターを得意とし、初日上位に付けた澳原プロがまさかの二日連続ノーフィッシュということからも分かるように、春のシャローフィールドは実に捉えにくい、そんな遠賀川の試合だったのではないでしょうか。

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青木プロが順位を上げて20位、澳原プロが24位という結果に。

普通に考えればほぼ全員が「プリスポーンのメスを釣ることが勝ちへの道」という共通認識で始まった試合。そして、季節的にもなかなか釣れないプリプラ~本番で「いかに毎日1本を搾り出すか?がテーマになる」ということもほとんどの選手の共通認識だったはずです。

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しかしながら、その中でも”勝つべくして勝った”のが優勝の市村直之プロでした。幸いにもその市村プロからお話を聞くことができましたが、要約すれば「王道と思われた釣りの裏側に別の王道があった」という事でしょうか。

”魚探戦争”とも言われる電子デバイスのハイテク化によって、ほぼ全選手が水中の地形やストラクチャーの位置や向き、サイズを完璧に把握しています。その上で必然的にプリスポーンのメスが付くであろう”高低差のあるもの”、特にブレイクや切り立ったストラクチャーなどに注目度が高まります。市村プロもそういったことを踏まえてプリプラから釣りをしたものの、公式プラまで全くと言っていいほど釣れなかったそうです。

プリプラは2名で敢行したそうですが、どういう訳か自分と全く違うアプローチをするバックシーターには何本かバスが釣れたとのこと。そのバックシーターの結果に着目し、自分の狙いどころをブレイクなどからフラット上にシフトしました。同じプリスポーンでも当然ながら、フラットの上を泳いで戻るバスも居る訳です。

先ほど、河辺プロの二日目の記述のように、「釣れなかったこと」による考え方の転換です。あとは、そういう個体を確実に獲るためにシャッド(トレブルフックのため)、スピニングタックル(風に左右されにくいため、アプローチの自由度が高く、バックラッシュも無い)、少し弱めのロッド(バラシ低減)という組み合わせで、特定の規模のシャローフラットのみを三日間狙い撃ちしたということです。

電子デバイスの発達によって注目しやすくなった要素をバッサリと捨て、昔からあるごくごくスタンダードな要素に目を付けた。お立ち台のインタビューを聞いていた選手ほぼ全員が納得の”芯の通った”内容だったのではないでしょうか。

そんな市村プロを追いかける形となった4名のファンタジスタたち。

次戦は梅雨時期のリザーバー、弥栄ダム。

数年ぶりのエレキオンリーの試合。そして遠賀川戦とは違い、季節的にはハイシーズンと言えます。果たしてどんな戦いになるのか?第2戦からも現地より生々しいレポートをお伝えしていきます。

4名のFantasitaの盛り返しにご期待ください! ※写真はNBCNEWSよりお借りしました。詳しいリザルト、上位のメソッドはそちらをご覧ください。

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